2011年3月4日金曜日

ScanSnap S1500 と DR-2510C

Canon DR-2510C を購入したので、気づいた点を ScanSnap S1500 と比較。

造り - ○ScanSnap S1500 △DR-2510C

ScanSnap S1500 は、金属製の部品を使ったりブレーキ構造を組み込んで、壊れにくそうと感じさせるものがある。

DR-2510C は、ともかくチャチ。成型された樹脂をパチっと填め込む感じで、すぐにすり減ったり欠けたりしそうで怖い。

原稿ガイド - △ScanSnap S1500 △DR-2510C

ScanSnap S1500 は長く、まっすぐ入れやすい。原稿ガイドの上に棒をおけるので、原稿の反りに対応できる。手元にある実機では、位置の固定が緩い(スキャン中に、勝手に幅が広がることがある)。

DR-2510C は短め。原稿ガイドの上に棒をおけそうもないので、反った原稿が暴れるのをどのように防ぐかは今後の課題。位置の固定は堅め。長期間使用する間に緩むかどうか。

給紙トレイ - ○ScanSnap S1500 △DR-2510C

ScanSnap S1500 は平らで延長できる。用紙の目盛がついているのも○。

DR-2510C は湾曲していて、延長できない。見た目では、とても脆そう。

電源 - ○ScanSnap S1500 ×DR-2510C

ScanSnap S1500 は、蓋を開ければ自動的に電源が入る。

DR-2510C は、本体後方の電源スイッチを操作する必要がある。 USB の接続で自動的に電源を制御する機能もあるのだけれど、ケーブルを抜くという運用はしていないし、PC の電源を落とすこともないので、残念な仕様。

スキャン条件とスキャンボタン - ○ScanSnap S1500 ◎DR-2510C

ScanSnap S1500 では、スキャン条件を一つだけ設定でき、ボタンも一つのみ。単純明快。

DR-2510C では、スキャン条件(ジョブ)を10個設定でき、三つあるボタンを、別々のジョブに割り当てることが出来る。(CatureOnTouch 使用)

メッセージ - ○ScanSnap S1500 ×DR-2510C

ScanSnap S1500 では、重送、カバーが開いているなど、的確なメッセージ。

DR-2510C では、すべて「不明なエラー」。どうしてこうなるのやら。

A3 原稿の読み取り - ○ScanSnap S1500 △DR-2510C

ScanSnap S1500 では、専用の A3 キャリアシートに入れてスキャンすると、自動的に表裏を結合して一枚の画像にしてくれる。これは通常の両面スキャン中に行える。折り目部分の欠落は、A3 キャリアシートへの入れ方で調整できる。

DR-2510C では、半折り原稿として、専用のジョブを設定してスキャンする。その際、給紙切替レバーを操作し、非分離給紙に切り替える。折り目部分の欠落は調整できない。PDF を作成する場合は手間が増える。

長尺 - ○ScanSnap S1500 ○DR-2510C

ScanSnap S1500 は 863mm まで。スキャンボタン長押しで長尺読み取り、長尺読み取り時は、超音波検出でも重送検出が行われない模様。一つの PDF を作成中に途中で長尺読み取りに切り替えたり解除したり出来ない。PDF を作成する場合は手間が増える。

DR-2510C は 1000mm まで。Canon imageFORMULA ユーティリティのプロパティで設定。長尺読み取り時にも重送検出可。

読み取り速度 - ○ScanSnap S1500 △DR-2510C

ScanSnap S1500 1ページずつ、なめらかに読み取る。

DR-2510C は 300dpi カラー jpeg で、一枚読み取る間に、何度も停止する。A5 横置きで分五枚程度。とても遅い。(仮想環境で使用しているので、それの影響かもしれない。ただし、ScanSnap S1500 と同じ条件)

重送検出 - ○ScanSnap S1500 ○DR-2510C

どちらも超音波センサー。

ScanSnap S1500 で検出に失敗した経験なし。(毎回枚数の確認を行っている)

DR-2510C はまだ使い始めたばかりで数は少ないが、検出実績在り。ただし、メッセージは意味不明。

ページ分離 - ScanSnap ○S1500 ○DR-2510C

ScanSnap S1500 は、ピックローラで原稿を送り、パッドで上からこすって原稿を分離する。単純ではあるが、これで結構うまくいっている。重送検出の精度が高いので、特に問題なし。(fi-6130 は DR-2510C と類似の機構の模様)

DR-2510C は、フィードローラで原稿を送り、逆回転するリタードローラで原稿を分離する。リタードローラは歯車経由で駆動される。給紙切り替えレバーを操作すると歯車が外れ、リタードローラは駆動されない。

縦線の歪みと色ずれ - △ScanSnap S1500 ○DR-2510C

ScanSnap S1500 では、当初は気にならない程度のものだったのだけれど、最近は上部と下部の歪み・色ずれが目に余るように。サポートセンターの人によれば、機構上どうしようもないとのこと。耐用枚数の目安は五十万枚程度で、すでに三十五万枚を突破。読み取った原稿の質や個体差を考えると、寿命という可能性も。

DR-2510C では、今のところ気にならず。

ScanSnap S1500 の歪み・色ずれの要因 - ピックローラ、搬送ローラ、表側読み取り面、裏側読み取り面、排出ローラの順に並んでいる。表側読み取り面と裏側読み取り面は、平行にずれて配置されているが、面と面の間に隙間がある。原稿は、ピックローラで一枚抜き取られ、搬送ローラに送られる。搬送ローラに到達した原稿の先端は、表側読み取り面、裏側読み取り面を順番に通過。排出ローラに達するまで、原稿の先端は隙間の中でぶらぶらしている。到達した瞬間に原稿に力がかかり、原稿がばたつく。原稿の後端が搬送ローラを通過した後、一方の力がなくなるので、また原稿がばたつく。その原稿が排出されるまで、後端は隙間の中でぶらぶらしている。ぶらぶら→ばたばた→ピン→ばたばた→ぶらぶら。

DR-2510C では - 各機構の配置は基本的に同じ。裏側読み取り面はバネで支持されていて位置は可動であるものの、表側読み取り面との間に隙間はある模様。ScanSnap S1500 と比べて、隙間が微妙に狭い? 読み取り速度が圧倒的に遅いので、ばたつきも限定的?? ScanSnap S1500 は CCD なので鏡・レンズでばたつきが増幅されやすく、DR-2510C は CIS なので増幅が起きない???

読み取り面の熱 - △ScanSnap S1500 ○DR-2510C

ScanSnap S1500 では、連続読み取り後、熱くなる。読み取った後、PDF を処理している間は、ADF カバーを開くようにしている。

DR-2510C では、熱くなった感じはしない。

読み取り面の清掃 - △ScanSnap S1500 ○DR-2510C

ScanSnap S1500 では、ADF カバーの開きが浅く、手が引っかかることがある

DR-2510C では、ScanSnap S1500 と比べて広く開き、清掃しやすい。

ローラの清掃 - ○ScanSnap S1500 ×DR-2510C

ScanSnap S1500 では、ADF カバーを開いてボタンを長押し、これでボタンを押すと各ローラが回るようになる。

DR-2510C のユーザーマニュアルによれば、無理に回転させずに見えている部分を清掃とのこと。清掃できず。

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